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木造住宅の音漏れ対策を徹底解説

2024.10.20 11:35

木造住宅のイメージ

こんにちは。ミドリーナです。

国内の住宅構造では6割近くのシェアを誇る木造住宅は、RC造などの非木造に比べて音漏れがしやすい一面があります。そのため、音漏れ対策について調べているという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、木造住宅における音漏れの原因や対策方法について詳しく解説します。簡易的な音漏れ対策から本格的に対策する方法まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

木造住宅における音漏れについて

住宅構造には遮音等級と呼ばれる「音を遮断できる性能」を区別した等級が存在します。音漏れしにくい鉄骨鉄筋コンクリート造(SRS)の場合、この遮音等級はL-40で防音性が高いとされています。

また、防音性に優れている鉄筋コンクリート造(RC)については、SRCより若干性能は落ちるもののL-50の遮音等級とされています。一方で、音漏れがしやすい木造住宅というのはL-75の遮音等級となっており、これは隣室の会話など生活音も聞こえてしまうレベルになります。

このように木造住宅は遮音等級が非常に低い構造物なので、音漏れがしやすいデメリットがあるわけです。

木造住宅で音漏れしやすい理由

木造住宅で音漏れしやすい理由は以下のとおりです。

  • 通気性に優れているため
  • 木材は振動を伝えやすい
  • 厚みの少ない構造

他の住宅構造に比べて木造住宅が音漏れしやすいのには、いくつかの理由が存在します。ここでは、そんな木造住宅特有の音漏れ理由について詳しく解説します。

通気性に優れているため

木造住宅というのは、鉄骨造などの構造よりも通気性に優れているため、建物内に湿気や熱がこもりにくい構造をしています。外気との温度差も比較的小さくなるため結露も起こりにくく、その通気性によってダニやカビなども発生しにくいメリットなどがあります。

一方で、この通気性に優れているという木造住宅特有のメリットは、音も漏れやすくなってしまうというデメリットにもなるわけです。また、音漏れと同様に冷暖房効率が悪くなってしまうという一面もあります。

木材は振動を伝えやすい

木造住宅で使われている木材というのは、鉄やコンクリートなどの素材よりも音を吸収しやすく振動を伝えやすい性質があります。そのため、木造住宅では室内における雑音も吸収するため、反響などが少なく快適な住環境になるメリットがあります。

一方で、音漏れという観点からは、木材における振動を伝えやすい性質はデメリットにもなります。鉄筋コンクリート造などの住宅構造よりも振動しやすいことで、音漏れもしやすくなってしまうということです。

厚みの少ない構造

鉄筋コンクリート造の壁厚は「120mm以上かつ壁板の内法高さの1/30以上」と定められています。そのため、これを下回る壁厚で施工されることはなく、通常150mm以上の壁厚で仕上げられるのが一般的です。

この壁厚の大きさは防音性に密接に関係しており、厚みが確保されているRC造は防音性に優れている特徴があります。一方で、木造住宅はRC造のように壁厚を確保できていないことから、音が漏れやすい側面があります。

木造住宅の音漏れ対策

音漏れ対策のイメージ

木造住宅の音漏れ対策は以下のとおりです。

  • 壁・天井・床の防音工事
  • 窓リフォーム
  • 玄関リフォーム
  • 簡易的な音漏れ対策

音漏れのしにくい対策を施すことで、木造住宅をさらに快適な住環境へと作り替えることができます。そのため、ここからはより効果的な木造住宅における音漏れ対策について紹介します。

壁・天井・床の防音工事

住宅の天井や壁、床などの防音工事を実施することで、音漏れがしにくい住宅にすることができます。例えば、天井や壁に防音材を入れる防音工事や、遮音シートなどを施工して音漏れを防ぐという方法もあります。

また、より本格的な防音工事を実施するなら、壁を二重にして防音材を施工するなど、一部屋丸ごと防音室にするということも可能です。なお、換気口などからも音漏れがするため、防音仕様の換気口に変える必要もあります。

窓リフォーム

窓などの開口部分は音漏れがしやすい部位なので、防音性を高める工事を実施することで音漏れを軽減させることが可能です。例えば、通常のガラスから遮音性能の高い防音ガラスに変更することも効果的です。

また、窓の内側に新しく内窓を設置すれば二重構造になるので、防音性能は格段に向上するでしょう。なお、樹脂サッシなども気密性が向上することで防音性能が高まるため、樹脂サッシへの交換もおすすめです。

玄関リフォーム

建物の防音性能を向上させるためには、窓と同様に玄関ドアの防音性を高めることが重要です。一般的な玄関の場合、ドア枠に隙間が生じてしまうため、より気密性の高いドアに変更することで音漏れなどを軽減させることができます。

なお、遮音性能が高いドアに変更することで音漏れが軽減するだけでなく、断熱性能なども同時に向上するメリットがあります。そのため、玄関リフォームを実施するとよりよい住環境へと生まれ変わらせることが可能です。

簡易的な音漏れ対策

一戸建ての持ち家木造住宅なら自由に防音工事をできますが、賃貸物件や集合住宅では自由に工事をすることはできません。そのため、以下のような簡易的な方法で音漏れ対策を実施してみましょう。

  • カーペットを敷く
  • 遮音カーテンに変更する
  • 吸音パネルを取り付ける
  • 防音テープで隙間を塞ぐ
  • 壁面に本棚を設置する

本格的な防音工事ほどの性能ではありませんが、上記の方法をためることで音漏れを軽減させることが可能です。比較的安価に行える音漏れ対策になるので、防音工事が実施できない場合は積極的に行ってみましょう。

まとめ

木造住宅は他の住宅構造よりも音漏れのしやすい構造のため、適切な防音対策を行うことでより良い住環境へと変えることができます。なお、本格的な防音工事を実施すれば音漏れが軽減できる以外にも、断熱性能が向上するなどさまざまなメリットがあります。

一方で、賃貸物件や集合住宅では本格的なリフォームが難しい場合もあるので、そのような場合は簡易的な遮音対策を実施してみましょう。

リフォーム会社Midoriでは、音漏れ対策をはじめ、さまざまなリフォームにおいて豊富な実績を持っています。年間1,000件以上の施工実績がございます。リフォームに関するお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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